開発ラッシュ BR系レガシー/S402ライトエース/R34/AUDI A7/L275

毎週土曜日は、新商品開発会議。

営業マン、業務、経理、工場長、商品開発部の各代表が集まります。

まずはL275ミラ、レース用車高調キット。

試行錯誤の末、ようやくリアショックが完成。

オーリサーチ米沢さまに装着してもらった試作品をリファインしたもの。

試作テスト品は基本的にワンオフ特注品のため、そのまま量産にするとコストなどに難があります。

性能を維持したまま量産化するのは、色々と難しく時間がかかります。

続いてはバランスオートさんと共同開発のAUDI用キャンバーアーム。

そして3UPさんと共同開発のR34フロントロアアーム。

AUDIのアームはようやく位置決めが終了。

本溶接と塗装が済めば、最終プロトタイプの完成。

バランスオートのザキさんが、

「4月のイベントには試作品でいいので、装着できるように」

といっていたような…(汗)

間に合うのかしら…

「ブログの画像選択に悪意を感じます。ハゲて見えないような処理お願いします」

と無理難題の注文が多い三上さん@3UP。

がんばってみたのですが、ザビエルみたいになっちゃた…

R34スカイラインのロアアームに対しても無理難題。

「純正から45mm延長で、調整式でよろしくです」

35mmならまだしも、45mm…

工場長渾身の設計で要望に応えただけでなく、ボールジョイント、テンションロッドも調整式にできそうです。

こちらはBR系レガシーのリフトアップキット。

試作品はコスト度外視なので、アルミ削りだし。

いったん装着して、ベストな車高がでたら、コストダウンできる方式で量産。

S402ライトエースのリフトアップキットの試作品も完成。

2WDは3UPさんでテスト予定。

4WDは長野のお取引先にて、今月車両をお借りします。

軽自動車、スポーツカー、貨物車、ステーションワゴン、高級外車。

ジャンルがバラバラ。

雑誌社さんとの雑談でも同様の話題になりました。

「昔のようにみんながドリフト、みんながミニバンローダウン、といった大きなトレンドが消滅しました」

やっぱりそうだったんですね。

「雑誌も、部数が物凄く売れていたものが突然失速したり、マイナー車種を取り扱っていたものが人気になったり」

どうやら、雑誌業界でも大きな流れの変化が起きており、流行を掴むのは非常に難しいそうです。

確かに、クルマならジムニー、ジャンルで言えばリフトアップが大きな流れに見えます。

けれど、当社のジムニーパーツにおいても、売れるものと売れないものの格差が大きい。

例えばハイリフト用パーツはあまり動いていません。

JB64は過去モデルと比較して、ハードパーツの動きが鈍いと感じています。

リフトアップキットも、一部車種は驚くほどの販売量。

けれど、販売対象車種のうち、アクティブなのは3割程度。

車種によってはまったく動いていないものもあります。

商売としては非常につらい状況。

大きな流行が無い状況で大量生産すれば在庫リスクが増大。

かといって少量多品種に対応すれば、儲けが薄くなります。

でも、この状況は愉しいともいえます。

少なくとも当社ではそう受け止めています。

何を作れば喜んでいただけるのかを考える楽しみと張り合いがあります。

そしてこの状況は、日本のクルマ文化の熟成の証でもあります。

アフターパーツ業界創生期の頃は、限られた車種のスポーツパーツを作るだけでした。

それが今は、ミニバン、軽自動車、貨物車、外車、SUV、スポーツカー、旧車、すべてのジャンルが対象。

レースや競技はもちろん、ドレスアップコンテストもあれば、キャンプで車中泊も楽しむ時代。

まさに自由。

この業界で働きはじめた20年余り前、一目ぼれした三菱エクリプス。

ところが、物凄くバカにされた記憶があります。

「FFでオートマ?こんなクルマ、ゴミ以下じゃん。FRでMT以外に価値は無い」

”形が好きだから”ということさえも許容されない雰囲気を感じた窮屈な時代でした。

ワタシの人生のバイブル、「食戟のソーマ」。

この言葉に強く共感させられました。

日本人DNAなのでしょうか、失敗することをおそれ、”みんながやっていること”を選択してしまう。

そしてつまらない日々を漫然と過ごしてしまう。

「攻める!」

ということにおいては日本でもトップクラスのこの会社。

企業姿勢には感銘を受けますが…

さすがにこのあたりになると悪ふざけ感が…

テレビで拝見した裏話では、メロンソーダ味はさすがにお蔵入りさせたとか(笑)

当社も”常識に囚われない”、という姿勢においてはトップクラスだと自負しています。

専門性の高いショップやメーカーさまはとても大切な存在。

でも、当社のような自由発想でジャンルフリーの会社にも役割はあると思っています。

そしてどんなやり方、方法であれ、当社の願いは一つ。

「より速く、より安全に。そしてより愉しく」なるパーツをリリースし、日本の自動車文化の発展に寄与すること。

https://maker.usoko.net/nounai/

一時期はやった脳内メーカーで、当社名を打ち込むと…

おおー!

当たっているゾ。

ちなみにワタシは…

こんな感じ。

よい週末を。